一般財団法人 住吉村常盤会
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 設立趣旨

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設立趣旨
 
明治維新後、急速に近代化が進みつつあった大阪市では、明治30年第一次市域拡張を行い、ようやく都市の形をととのえてきました。
それ以降、明治後期から大正にかけては人口の都市への集中が顕著になり、大阪市はもちろん、隣接町村においても人口増大がつづきました。
しかし、増加が急速に過ぎたため、それに対応する都市施設の充足が十分ではなく、大阪市は市政の拡充と将来の展望をもって、第二次市域拡張を計画しました。


当時の住吉村は、村有財産も豊富で、早くから村内の各種施設の充実を図っていました。
また負債もなく、村民の税負担も年々軽減してきており、大阪市への編入後は、逆に公租負担の増大を伴うなどの危惧もあり、編入については積極的ではありませんでした。
しかし、大阪市の有るべき姿を考え、村勢を損なわない方途を講じることを条件に、大勢の赴くまま、大正14年4月1日大阪市に編入されることになりました。
ここに東成・西成両郡の44か町村を編入した大阪市は人口211万人余の我が国第一の大都市になりました。


編入に当たっては、教育・衛生など村有の公共施設は、大阪市に引き継がれることになりました。
従来村民が受けていた利益は、将来ともこれを保ち、諸施設の運営に後退がないように対策を講じ、残りの村有財産を基礎に、法人を組織することにしました。
当時の村長太田儀兵衛氏を中心に、幾多の障害を乗り越えて財団法人設立に努力を重ね、大正14年3月9日 財団法人住吉村常盤会の設立が認可(設立登記は同月30日)されました。

以来、設立の趣旨をわきまえながら、大きな社会変動にも間違うことなく対処し、財産の充実に努め、財団の目的達成に努力してきました。
2013年(平成25年)創立88年になり、組織も「一般財団法人住吉村常盤会」となり今後も引き続き活動していきます。

 


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